期待外れな程 感傷的にはなりきれず

おひとりさまカラオケがマイブームでして今日も連休前に行っちゃろと思い立って行ってきて、ふとフジファブのPVつきの赤黄色の金木犀を歌ってしまったら、画面の中の志村くんがとてもまっすぐで寂しく強い目をしていて歌いながら泣いてしまった。じつはあのときからずっと彼の歌を聴けないんだ。すごく、だいすきだったのに、だいすきだったからこそ、聴けない。ぽっかり穴があいている感覚を奥のほうに閉じ込めていた。ずっとそれに気づかずに(気づきたくなかったのかもしれない)いたけどなんかやっぱりだめだった。音楽家の彼にとって彼が創り出した音楽を聴くことがいちばん望んでいることだと思う。なのに、やっぱりだめだなんて、しかもカラオケなんかで気づくなんて、なんだかちょっと切なくなってしまった。きっと、すぐ忘れてしまうのだろうけど。この感覚も。そしてまたふとしたときに否応なしに気づいてしまうんだろうな。弱っちいじぶんに。